きたむーブログ⚽

サッカーと身体操作の話☆

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どもー

きたむーです⚡

 

今回は陸上界でネクストボルトと言われている

レツィレ・テボゴ(Letsile Tebogo)について。

 

アフリカ大陸のボツワナ出身、21歳の新星です。

彼が一躍有名になったのは、【2022年・U20世界陸上100m】

当時19歳のテボゴが、U20世界記録となる9.91というタイムで優勝しました。

 

注目を浴びたのはなんといってもゴール直前のパフォーマンスです。

観客席に向けて1番という指を掲げながらゴールしました。

 

ボルトへの憧れもあったようですが、短距離において横を向きながらゴールするということはそれだけ余裕があるとみられます。

それと同時に将来へのポテンシャルを示した事でも、当時はネクストボルトとして大きな注目を集めました。

 

youtu.be

 

私はこのレースを見てテボゴの存在を知りました。

※余談ですが、テボゴの隣を走っているのは日本の柳田大輝選手。

日本の短距離界を引っ張る存在として、いつかテボゴにリベンジする事を期待したいですね。

 

あれから二年が経とうとしていますが、テボゴはこの時に見せた可能性を今季は大きく示そうとしています。

 

www.rikujyokyogi.co.jp

陸上競技Webメディア「月陸online」

 

今季、300mというマイナーな距離ですが、

400mの世界記録保持者であるバンニー・キルクの持つ30.81を更新し、30.69というタイムで世界記録ホルダーとなりました。

 

そしてつい先ほどテボゴのインスタを見ていたら、400mを走っていたようです。

その記録44.29

 

これでテボゴの主な記録は

▶100m 9.88

▶200m 19.50

▶300m 30.69

▶400m 44.75(2023) ⇒ 44.29(2024)

となりました。

この記録を見てもわかるように、彼がすごいのはその万能性です。

 

ボルトや現在陸上短距離のエースであるノア・ライルズも、100だけでなく200も強いのが有名です。

ですがテボゴはさらにその上を行きそうな勢いです笑

 

日本人としては非常に悔しいところですが

テボゴが一番弱い距離と思われる400mですら、日本記録(44.77)よりも上なのです。

 

テボゴ一人で、4つの距離の日本記録を上回ってしまいます😅

これは日本だけでなく、多くの短距離選手もテボゴ一人にやられてしまっているという事です。

それだけ、テボゴは多くの距離に対応できる走り方をしているわけです。

 

▶ではテボゴは4つの距離を制覇するほどの、4倍の努力をしたのでしょうか。

私はそうではないと思いますし、練習量・質ともに他の短距離選手と大きくは違わないはずです。

 

▶では骨格・遺伝子の違いなのか。

これはあると思います。ただ今まで言われてきたように、それは日本人や他の白人選手と、黒人選手との違いです。

黒人選手の中での比較になれば、テボゴは特別大きな体をしているわけではありませんし、筋肉も大きいわけではありません。

 

テボゴはどちらかというと400m寄りのスリムな体型で、400mの選手が200、100を好タイムで走るといったパターン側の選手に見えます。

この体型であれば、そもそも200も400も速かったはずです。

 

それが、100mの方から出世した。

彼は400mの効率的な走り方で、100mのスピードを出すフォームを獲得している。

 

そこにはボルトと同じ、S字を描くほどの背骨の直立があります。

おそらくですが、この直立が最も重要なのだろうと思っています。

 

背骨が起きすぎると普通はスピードを出せません。

直立になるほど後傾によっていき、後傾に切り替わってしまえばその瞬間から体重は後ろにかかるのでブレーキとなります。

 

ボルトもテボゴも、このギリギリをいく直立のフォームだと私は思っています。

基本的に、前傾になるほど足は後ろに出せて、前には出せなくなります。

逆に後傾になるほど、足は前に出ます(スピードは出ませんが)

 

短距離においては足が前に出ることが重要だと思いますし、

その足を前に出すスムーズさ、大きさ(ストライド)を決めるのは、背骨の角度になってくるというのが私の考えです。

 

ボルトの10代の頃の走りを見ると、顔が空を見上げたまま走るほど上体が起きたフォームでした。

つまり、背骨が反り起きるほどの状態で走っていることになります。

 

背骨の角度が決まると骨盤の角度が決まります。

骨盤の角度が決まれば、同じ股関節伸展角度でも着地位置が変わってきます。

 

地面を捉える強さ、接地にかかる重さのバランス、そこを強さではなく滑らかに丸い回転にしていけるのが、背骨直立のフォームだと私は思っています。

 

よく骨盤前傾・後傾、骨盤の向き・角度の矯正とか言われますが、

どれだけ骨盤にアプローチしても、骨盤の上にある長ーい背骨を変えない限りは骨盤は変わらないと思っています。

逆に言うと、骨盤、足、その動き、角度に影響を与え、決定的にしてしまうのは背骨の形だと思っています。

 

という事で、また話が脱線していきそうなのでこの辺で(^^;

 

陸上シーズンが開幕して100、200が始まってくれば、

テボゴ、さらに注目ですね!!

 

ではまた、次回に👍

ソン・フンミンの壁が高すぎる。。

どもー

きたむーです😄

 

今回はソン・フンミンについて語ろうと思います!

 

近年、私はサッカー自体を見なくなっているのですが、、😅

そんな中でも今シーズンはスパーズに注目していました。

 

というのも、もともと好きだったマディソンが移籍したというのもあって、絶対ソン・フンミンと相性が良いだろうなと思っていました。

 

ただ、ソンについて知ったのは最近です、、

正直プレミアで得点王を獲るまで知らなかったですし、プレースタイルもよくわかっていませんでした。

 

ですが最近、ソンを見ると現代のFWとして完璧といえるほど高い能力を備えていて、マジですげーなと感じてます笑

 

▶目次

 

プレミアリーグ得点王を獲る事の凄さ

冷静に考えると、プレミアリーグで得点王を獲るのはまぐれでは絶対に無理ですよね。

しかもソンが得点王を獲得した2021-22シーズンは、当時のスパーズのエースであるハリー・ケインも在籍していました。

 

ケインは典型的なCFで真ん中にどしっといるタイプです。

ですのでソンはいわゆるウイングストライカーとして、主に左サイドから得点を取る形を確立し得点王を獲ったわけです。

 

ざっと、ソンの実績を見ていくと、

16-17シーズン(スパーズ加入2年目、24歳)からリーグ戦で7年連続二けた得点(10点以上)継続中です。

そして今季は今の時点で既に14得点を記録しているので、8年連続という事になりますね。

ちなみに三笘選手は昨シーズン7得点で、

レスターに所属していた岡崎選手はシーズン最多が6得点

となっています。

 

いやー、、

 

ソン・フンミンの壁が高すぎる。。

(タイトル回収。笑)

 

日本のいちサッカーファンとしては、やはり日本人選手との「差」を感じずにはいられません。

ヨーロッパのトップリーグ、トップクラブでプレーする選手も増えている昨今ですが、

「ストライカー・点をたくさん取る選手」というのはまだまだ世界と差があるのが現状だと思います。

 

特徴❶スプリント力

 

ソンの特徴を見ていくと、まず

カウンター時のスプリントの迫力がスゴイです。

ボールを持って自分でドリブルしている場合、オフザボールで走っている場合、

どちらの場合も迫力のあるフルスプリントでゴールに迫ります。

 

これがシンプルに足が速いです、彼は。笑

特にオフザボールの場合、

ソンはカウンターでボールを持っている味方選手を追い越して、ラストパスを受けられる角度・位置にたどり着くのが速いと感じます。

これにより、他の選手よりも、より良い形でパスを受けられる ⇒ 精度の高いシュートを打てる状態にする ⇒ ゴールの確率を上げる

という事に繋がっていると感じます。

 

三笘との違い

スピードを考慮すれば三笘もソンと同じことができると思います。

ポジションやスタイル、チーム事情も違うので比べるのは良くないとわかっているのですが、、

正直、私はもどかしい気持ちで三笘を見てしまいます(^^;

 

ソンは状況によって、中央にスプリントコースを取ったり、そのまま右サイドにダイアゴナルに裏取りする場合もあります。

つまり左サイドのポジションであっても、スペースがあってフリーランできる状況だと、迷わず左サイドを離れて中へポジションを取っていきます。

これは、CFの選手が中央にいたとしてもです。

 

私はこれが三笘との大きな違いだと思っていて、三笘はカウンターでスペースがあっても基本的に左サイドをコース取りする事が多いように感じます。

 

先程も述べたようにチーム事情といえばそれまでなのですが、

ただ私には、自分の得意な形を崩したくない、そこからが一番効果的、といった心理もあるように感じます。

これは言い換えると、フィニッシュワークの融通が利かない事でもあると思うのです。

 

もう少し中に入っていけば裏を取れたのに、、

そういった事も感じるのですが、

これはワンタッチゴール(ワンタッチシュート・ダイレクト)の選択肢が薄い、ドリブラー特有の思考回路が要因だとも思っています。

 

ポジションは同じでもドリブラーとして or ストライカーとして

これは私の主観で恐縮ですが、

三笘は世界的なドリブラーなので、ドリブルをしてからシュート・パスを決めるという

スタイルに寄っています。

ですので、ダイレクトという選択肢が薄い。

DFの背後を取ってそのままダイレクトでシュート、というストライカー的な動きが出にくいのだと思います。

 

対してストライカーというのは「どうやったらシュートが打てるか」という思考回路が一番上にあります。

ですので、ドリブルせずにシュートが打てるならその選択を取りに行けます。

ソンはウイング的なポジションでありながら思考回路は完全にストライカーです。

 

この心理的な違いが、ポジションを崩してシュートチャンスを取りに行くか、という

差になるのだと思っています。

 

特徴❷ウイングストライカー必須の能力

ソンは純粋に現代ウイングとしての能力も高いです。

 

①のようにカウンターからそのままフィニッシュを決めきる「オフザボール+スプリント力」以外に、現代ウイングに必須のカットインシュートも精度が高いです。

 

速攻だけでなく、遅攻においても個人技としての飛び道具を持っているため、得点力を支える大きな武器になっていますね。

 

特徴❸CF必須の能力も併せ持つ

三つめはシンプルにシュートが上手いです、はい。笑

オフザボールの巧みさ・速さで裏を取るスタイルも、その後のシュートが入らなければ意味がありません。

特に高速のグラウンダークロスに合わせるのが上手い印象です。

 

トップリーグの選手でも一試合の中で外す選手ってたくさんいますよね。

そこを簡単に決めきるってやはり能力の高さだと私は思います。

 

基本的に選手はそれぞれ得意な得点の形を持っているものです。

ロッベンというカットインシュートの鬼みたいな選手がいましたが笑

 

だいたい、カットインシュート(個人技的得点力)を持つ選手は、エリア内の狭い局面でのワンタッチゴールなどは少なかったりします。

逆にエリア内のワンタッチゴーラータイプの選手は、カットインシュートで決めることは稀ですよね。

 

そういった意味でソンは、

ウイングストライカー / センターフォワード

両方の得点スタイルを兼ね備えた万能ストライカといえます。

 

サイドからの個人技が不調であったり抑え込まれても、エリア内での1タッチ・2タッチで勝負をしてゴールを決めることができます。

1つの得点パターンに固執せず、どちらかが上手くいっていない場合はもう一つのスタイル・パターンで得点できる。

 

ですのでシーズンを通してゴールを取り続けることができ、安定した得点力を持てるのです。

それは、彼の実績が物語っていますよね。

 

現在、日本には三笘・上田というアタッカーがいますが、

彼らがそれぞれの得意なエリアで勝負しているのを、ソンは二役できるわけです。

 

日本にソンのようなストライカーが現れるのはいつなのか。。

 

期待したいが、、

壁も高いっ!!😵

 

というお話でした笑

 

ではまた、次回に👍

 

ファン・ダイクの1on1スキル(vsハーランド)

どもー

きたむーです🫡

 

本日はリヴァプールファン・ダイクについて。

ファン・ダイクは以前にもブログを書いていますので、よければご覧ください。

 

ktmcho11.hatenablog.com

 

昨日はプレミアリーグ28節、リヴァプールマンチェスターシティの首位攻防戦がありましたね。

日本の遠藤選手が活躍する中、試合は引き分けに終わりました。

 

この試合で話題になったのが

リヴァプール・ファン・ダイクとシティ・ハーランドのカウンターでの一対一です。

SNSなどでは「世界最高のハーフコート1on1」

と盛り上がっておりました😲

 

公式のダイジェスト動画を張っておきますのでご覧ください。

(ハーランドとのマッチアップは動画内4:08~あたりです)

youtu.be

 

▶目次

 

ファン・ダイクの背走DF

前半38分、カウンターでボールを受けたハーランドが、ハーフウェイ付近からファン・ダイクとの一騎打ちの形になります。

最初にハーランドは右に向かう進路を取りますが、そこから得意の左足で打てるように最終的に左に抜けます。

結果、シュートは打ちましたがキーパーの正面でした。

 

私が注目したのはこの時のファン・ダイクの対応です。

ハーランドのドリブルに対して、ほぼ完全に背走しながら対応しています。

 

DFというのは一対一において、

▶相手と正面から向かい合う「正対するDF」

▶相手と半身で向かい合う「半身のDF」

というのがほとんどだと思います。

 

完全に後ろ向きになって対応するのは、

・目を切るDFになる

・ボールを奪うというアタックができない

というデメリットがあるため、

あまり良い対応ではないと言われているのではないでしょうか。

 

私自身も、目を切ったらダメだから(置いて行かれるから)と言われたことがあります。

ですがファン・ダイクはそんなのかんけーねーと言わんばかりに笑、がっつり後ろ向きで対応しています。

 

実は前回ファン・ダイクの記事を書いた時に、この背走DFも書こうと思っていました。

というのも、過去にエンバペと1対1になった映像を見たことがあるのですが、

その時も今回と同じように背走(エンバペに対して背中を向けて)対応し、見事にブロックしていました。

つまりファン・ダイクは以前からこの「背走DF」をやっており、彼のDFスキルとして確立したものなのだと思います。

 

まず、背走というものを明確にしておきますが、

ネットで調べると

「野球で、ボールを捕るために、本塁側に背を向けて後方に走ること。また、前を向いたまま後ろへ走ること。」とあります。

 

サッカーでいえば上記の前半部分「本塁側に背を向けて走ること」と同じで、

「ドリブルしてくる相手に対して背中を向けて対応する」という事になります。

 

そして今回、私が最も伝えたいのは以下の部分です↓

今回のファン・ダイクのように、背中を向けて対応するDFというのは大半のDFの選手もやっていると思います。

ですが1on1において多くのDFは、相手のドリブラーが縦に大きく抜け出したりするまではサイドステップやクロスステップで対応します。

背中を向けて対応するにしても「ステップ」という足さばきの基本動作は崩さない中でスピードを上げているのです。

 

ですがファン・ダイクが決定的に違うのは、相手が縦にスピードを上げて抜きにかかる前、

相手と対峙している段階からステップという動作を解除し、RUN・つまりジョギングのように完全に走る形で、背中を向けて対応している点です。

 

特徴を活かした1on1スタイル

このDFは今回のように他に味方DFがおらず、絶対絶命の広大なスペースがある時に見られます。

ファン・ダイクはこの状況を逆手に取り、彼の強みを最大限に活かすために背走DFをしていると私は思っています。

 

どういう事かと言いますと

❶ファン・ダイク自身がスピードがある

❷「横への厚み」がある

という彼の特徴を最大限に生かせるのが背走DFになります。

 

❶スピードがある

そもそもファン・ダイクは、FWたちがインタビューでも語っていますが、DFなのにめっちゃ速いと恐れられています。笑

 

この速さを活かすには、彼の巨体を動かす加速動作を少しでも省いておいた方がいいです。ステップ⇒スプリントに切り替えるではパワーが多く必要で、体が大きいほどどうしても加速は遅くなります。

 

ジョグ⇒スプリントの切り替えであれば、走る延長上にスプリントがあるので切り替えがスムーズで、ある程度加速のパワーを省いて速さを活かすことができます。

 

そしてこれは以前に書いた「ファン・ダイクのスライディングスキル」にも繋がるのですが、

ステップ⇒スライディングよりも、

ジョグやスプリント体勢⇒スライディングの方が、スピードに乗ったスライディングができます。

つまり、あと一歩の所が届くスライディングができる事に繋がります。

 

❷横への厚み=身体的に横を取れるアドバンテージがある

続いて❷ですが

これはファン・ダイクは体の大きさ=横への厚みがあるため、横へ頑張って動かなくても、横を取れるということです。


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ざっくり😅

少し大げさに書きましたが、つまり、体が大きいほど横へのケアは少なくても横を取れる(体を入れられる、体を当てられる)という事です。

シンプルな例になりますが、

例えば巨体の男性の横を通るのと、華奢な男性の横を通るのでは、どちらが通りやすいですか?

狭い通路なら通りにくい事もありますよね。

 

オフェンスからすれば、幅があるというだけで、より横から回らないといけないわけです。それはオフェンスのスピードを下げる要因になります。

 

こうして横方向へのケアにアドバンテージを持っている事で、縦のケアに「角度を割ける」事になります。

 

角度を割ける(さける)とはどういうことかと言いますと、

それが❸オフェンスの前のスペースを取る

事に繋がります。

 

❸オフェンスの前のスペースを取る

 

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これもざっくりで恐縮です😝

対エンバペも、今回の対ハーランドもそうなんですが、

背走で対峙するほど、オフェンスの前方のスペースを消しながら対応できます。

 

オフェンスはどれだけスピードがある選手でも前方向をふさがれる事になります。

直進では出られないので「必ず、斜めに出ないといけません」

 

今回、ファン・ダイクはハーランドの真正面にポジションを取り、ハーランドと「並走」ではなく「前後の位置関係」を維持していました。

 

これにより、ハーランドは「前方のスペース」を消され続けており、前に出れば必ずファン・ダイクにぶつかってしまうため、スピードを活かして縦に直線的に出ることができなかったわけです。

 

結果、前方をふさがれたハーランドは最初は右方向に、最終的に斜め左に持ち出しています。

当然、斜めになるほどシュートも打ちづらくなりますし、シュートコースも消えてしまうわけで、苦しい体勢で打つことになったハーランドはゴールを決められませんでした。

これは背走DFによって真っすぐ進むスペースを消され続けた、最高の対応だったと思います。

 

さらに、❷でも述べたようにファン・ダイクは横方向へのアドバンテージがあります。

少し斜めに出ただけでは彼の横幅を回避できず、体を入れられるか、当てられるか、接触を受ける可能性は高いです。

接触を受ければ、彼のフィジカルに勝つのはどんな選手でも困難になるでしょう。

 

上記のメモに書いたように、

少し縦のスペースを空けて、オフェンスと斜めの角度で並走する通常のDFでは、

オフェンスに「ワンチャンでもいいから縦に真っすぐ出て抜いてやる」

そういった可能性を作ってしまいます。

 

そうさせないために、ファン・ダイクは大前提として、まずオフェンスの前方をふさいでしまうわけです。

それによりオフェンスに斜めにしか出れないようにさせることで、ファン・ダイクの強みである横への対応に持ち込むことができます。

 

オフェンスは縦に勝負しているつもりでも、斜めに走って遠回りさせられている、そしてシュートの角度もなくなっていきます。

これが背走DFのメリットになります。

 

「オフェンスの前のスペースに蓋をする」

そんなイメージでしょうか。

 

というわけで今回も急ぎ足で書いたのでざっくりになってますが

皆さんもよければ自分なりに「背走DF」試してみてください😄

 

ではまた、次回に👍

 

メッシが怪我をしない理由

どもー

きたむーです🫡

 

というわけで今回はまずこちらをご覧ください

 


https://x.com/FOXSoccer/status/1765946833237377176?t=Nf9CmnG4e5Gslp_yV6Tr6w&s=09

 

MLSインテルマイアミに移籍したメッシですが

カップ戦での一コマです。

情報ではこの後もメッシはプレーを続行しフル出場したそうです。

 

この映像を見た時、まず

・内反捻挫

・膝の靭帯損傷

・最悪、脛骨の骨折

そういった怪我が想像されるプレーですよね。

少なくとも、内反捻挫はかなりの確率で起こるプレーだと思います。

 

私はこれがたまたまラッキーで助かったとは思いませんし、

他の選手であれば高い確率で怪我をしていたと考えます。

 

身体操作とかいうと専門家っぽくなってしまいますが、、

やはりメッシと他の選手で、体の使い方の違いがあるのは間違いありません。

 

メッシはプレーにおいて、他の選手とキレやボールを扱うプレーで差があるのと同時に、

怪我の有無・その確率においても、怪我をしにくい動作をしていると私は思っています。

 

今回のプレーではメッシが地面に足を踏み込んだ後、敵の足がメッシのすね辺りを直撃しています。

 

これを別のシチュエーションで言い換えますと

『木の枝(今回のメッシの足)を地面に刺して、足(敵の足)で踏みこんで木の枝を折る』場合と同じです。

 

こう言い換えると、どれだけヤバいシチュエーションなのかおわかりいただけると思います😅

 

スポーツにおいて

▶強い力を地面に加える

▶力強い踏み込み

というのはパフォーマンスを上げる重要な身体操作となります。

 

・ジャンプする際に一瞬縮むタメの動き

・走り出す一歩目の踏ん張り

・競り合いに勝つための踏ん張り

こういった踏ん張りが強さを引き出します。

ですが同時に、上記で述べた「木の枝」を強く地面に突き刺す事でもあるのです。

 

今回のメッシのシチュエーションにおいて

こういった「強い踏み込み ⇒ 強い動作」でリンクしている選手は、

木の枝を地面に強くぶっ刺す事になります。

 

ですのでとっさにタックルを食らった場合、地面から木の枝(自身の足)が抜けずに、敵の踏み込んだ足に枝を折られる可能性が高くなります。

 

ではどうすれば枝を折られないかといいますと、

枝を折ろうとして踏み込み「ミシっ、ミシっ」と枝が折れる前に、

枝自体が地面から抜けてしまえばいいのです。

 

木の枝が地面から抜けてしまえば、枝を折ろうと踏み込んだ足も「すかっ」で終わってしまいますよね。

 

つまり、怪我をするかどうかは、0コンマ何秒の反応で地面から木の枝を抜けるかにかかっています。

ですが「強く踏み込む ⇒ 強く速い動作を起こす」事が染みついている人は、

最後まで足を地面から抜くことができません。

 

「ミシっ、ミシっ」と靭帯や骨が音を立てていても、強く踏ん張る=枝を強く地面に刺すことが解除できないので、そのまま靭帯や骨を痛めてしまうのです。

 

メッシもアルゼンチン人らしく筋肉はありますし、ごついですよね。

ですが彼のキレ・速さの理由は優れた筋力発揮から来ているのではないというのが私の考えです。

 

筋力発揮による重心コントロールではなく、

重心によって重心をコントロールする・動作をすることが上手い選手は

「地面に体重を置かないまま動ける事に慣れている」という事になります。

 

長くなるので重心の話は割愛しますが、

筋力発揮で重心を動かすのではなく、

そもそも重心(自身の体重)を地面に置かないで移動をしている事が重要です。

 

これは、筋力で重心を運ぶ動作ではできません。

なぜなら筋力発揮の際に必ず地面に体重を置く(踏ん張る)事になるからです。

 

ですので逆に重心を地面に置かずに動作をする人は、

それだけ「木の枝が折られる可能性が下がる」という事になります。

 

これは重心が高いという事ではなく、体重を地面にあずけない動作が習慣化・常態化されているという事です。

 

体重を地面に置かないことが常態化されていれば、枝を折られるシチュエーションに遭遇しても、今回のメッシのように「体が自動で空振りに終わらせてくれる」のです。

 

つまり、一定の力がかかってくると、枝自体が滑って勝手に地面から抜けてくれるという事です。

ですから怪我をしない選手というのは「怪我をしない練習」とか「怪我をしない動作」とか、私ははっきりいって関係ないと思っています😅

 

滑っていくときの形(姿勢・動き)はその時々で変わります。

ですのでこの時の形を獲得しようとしたり、身につける意味はありません。

大事なのは、折れそう・ちぎれそうなシチュエーションに遭遇した時に「勝手に滑ってくれる・抜けてくれる」体であることなのです。

 

というわけで、

今回は怪我についてのお話でした。

急ぎ足で書いたのでわかりづらかったかもしれません、、(^^;

 

ではまた、次回に👍