どもー。
きたむーです~~(^^)/
今日は前回の続きですね!
前回の記事↓
🔷目次🔷
怪我の原因は『怪我の近く』に
前回冒頭でお伝えしましたが、怪我をするのは『怪我をした時の動作』が一番の原因だというのが私の考えです。
ただ多くの人は、怪我をした時に前回述べたような筋力や柔軟性の不足を原因だと考えるのではないでしょうか。
しかしそれは、交通事故を起こした自身の運転が悪かったのではなく、車のブレーキの効きが悪かったというのと同じだと思います。
(ニュースでもありましたが汗)
何が言いたいかというと、怪我をした時にそれまでの体の状態を原因とするのではなく、まず先に、怪我をしたその時に起こった事を分析すべきだという事です。
後悔した事の中にヒントがある
皆さんの中には、例えば骨折や靭帯損傷といった怪我をした方もいると思います。
その時に
『足や手の着き方が悪かった』
『膝が内側に入って崩れてしまった』
など、怪我した瞬間の動作を後悔した方もいるのではないでしょうか。
あそこでああいう手の着き方をしなければな、、と。
ですがその後復帰をして、再発防止を考える段階になって
・左右のバランスが悪く、バランスを保つ筋力が不足している
・体幹が弱い
といった事が原因となり『筋力強化』をするようになりませんでしたか?
(私自身は足首の捻挫をした時に、体幹やストレッチをいつも以上にやりだした記憶があります。笑)
もちろん、理学療法士さんだったり、かかりつけの整骨院の先生がいる場合は、再発防止のためのケアやトレーニング方法を提示されると思います。
私はそれらを否定している訳ではありません。
私が言いたいのは、怪我直後に本音で思った事にも原因のヒントがあるという事です。
先ほど、手や足の着き方を後悔すると言いましたが、
つまり、もし手の着き方が良ければ怪我をしなかったと、自身で解決策を導き出している訳です。
フィジカルは『HP』
では、怪我を防ぐために筋力や柔軟性を高めたとして、
もし次に足首や膝を捻るようなシーンに遭遇した時に無傷で済むでしょうか?
私は『ノー』だと思います。
筋力や柔軟性というのは、その人の体(フィジカル)のスペックです。
タイヤやブレーキパッドの耐久性と同じで、筋力や柔軟性はその人の関節がどのくらいの重量までなら耐えられるかを決めるファクターと言えます。
つまり、体のフィジカル能力(筋力や柔軟性)は『ダメージに対する耐性・HP』です。
筋力や柔軟性を高めれば『HP』は上がりますが、体が受けるダメージ量を減らす事には繋がらないという事です。
先ほど交通事故の話をしましたが、怪我というのは自分のコントロール下にある動作(一人で走っている、一人でドリブル練習しているなど)よりも、
突然後ろからタックルを食らうといった『自分が予期しないタイミング』での相手との接触に対処できずに怪我をする事が多いと思います。
・予期しないタイミングで接触する
・予期した以上の大きな力を受ける
こういった予期せぬタイミングや大きな圧力を受けると、フィジカルで体を守る間もなくダメージを負う可能性が高まります。
つまり、せっかく高めたHPを発揮する事なく、直でダメージを食らう事になります。
そうなった時に体へのダメージを減らすには、そもそもの被ダメージ量を減らす事を考えなければなりません。
ダメージを増幅させる体勢
ダメージを減らす体勢
車(体)が横転してしまうか無事故で済むか。その『体が受けるダメージを決めるのはドライバーの運転次第』だという事です。
原因はフィジカルの『スペック』ではなく『ハンドリング』
少し分かりづらい表現になりましたが、
サッカーにおける接触プレーや、普段何気なく歩いていてつまずいた場合まで、
その時のダメージ量は体の使い方(ハンドリング)次第で変わるという事です。
例えばつまずいて転びそうになった時に
①手を着いて転ぶ⇒ 手首の骨折、手のひらを擦りむく
②前転する⇒ 無傷かもしれない。笑
③転ばないように足で踏ん張る⇒ 捻挫
仮にフィジカル能力の高い選手と低い選手、2人がいたとします。
フィジカルが高い選手は①を選択し、
低い選手は②を選択した場合。
同じ転ぶという動作だったにも関わらず、
フィジカルが強い選手は手を怪我し、フィジカルが弱い選手は怪我をしなかったという結果になるかもしれません。
これはあくまでも一例ですが、皆さんでもそれぞれの選択でダメージが変わるのが想像できるかと思います。
つまり、フィジカル能力とは関係ない要素でダメージが変わる=怪我の発生率が変わります。
これが『体のハンドリング(操作)によってダメージ量が変わる』という事であり、
筋力や柔軟性があるからといって、必ずしも怪我を防ぐ可能性が高まる訳ではない事が、少しご理解いただけたかと思います。
次回に続きます★⇒