きたむーブログ⚽

サッカーと身体操作の話☆

筋肉つけると重くなる or ならん的な話/その❶

どもー。

きたむーです😄

 

いやー、タイトル雑ですねー

僕のシュート精度と一緒ですねー笑

 

ひとスベリした所でさっそく本題に行きましょう。笑

 

目次

 

1.スポーツ界のレアキャラ?

近年のスポーツ界は特に、筋トレ(ウェイトトレーニングによって身体を大きくし、パフォーマンスアップに繋げているスポーツ選手が増えてきた印象です。

代表的な所でいえばプロ野球メジャーリーグで活躍する

○大谷選手

ダルビッシュ選手

でしょうか。

大谷選手もダルビッシュ選手も、NPB時代と比べて一回りも二回りも身体が大きくなっており、それに伴いメジャーでもバリバリ活躍していますよね。

 

サッカー界だと最近では

○三笘選手

が継続的なウェイトトレーニングによってプレミアリーグの強度に耐えうるフィジカルを持つようになったと言われています。

 

私自身、プロで活躍する選手がどのようなトレーニングをしているのか興味があるのでアンテナを張っているのですが、たまに

「僕は筋トレしてません」

ていうレア選手がいるんですよね。

しかも、それがプロの中でも超一流の選手たちだから驚きです。

 

私が知る限りですが、メディアやインタビューなどで筋トレをしていないと言われている主な選手は以下になります。

 

イチローさん(元メジャーリーガー)

○山本由伸選手オリックス・バファローズ

○伊東純也選手スタッド・ランス

そして今回その中に古橋選手セルティックが加わりました。

というのも、こちらのYouTubeにて古橋選手本人がコメントしています↓

(動画内14:50あたりからのコメントです)

日本代表、古橋選手が中学生とシュート対決!さらにガンバ大阪、宇佐美選手がバー当て企画に挑戦!超絶キック技術を披露!関西チャレンジカップの優勝決まる!KICK OFF! KANSAI 7月29日放送分 - YouTube

YouTube:Jリーグ公式応援番組チャンネル

 

※チームのトレーニングもあるでしょうから、筋トレを全くしないわけではないと思います。

ここでは自身の能力アップのために筋トレ(自重や体幹等ではなく、主にウェイトトレーニング)を積極的にはしない選択を取っている、というニュアンスの選手になります。

また、これは選手の皆さんがメディアなどで発信された時点での話であり、現在も筋トレを(積極的に)されていないかはわからないと補足させていただきます。

 

2.NPと怪我の因果関係

❶PP・NPについて

さて、ここからは上記の選手たちをわかりやすく区別するために、

▶筋トレを積極的に取り入れている選手を「PP/ポジティブ・プレイヤー」

▶筋トレを積極的には行わない選手を「NP/ネガティブ・プレイヤー」

と分けたいと思います。

 

ここでもう一つ注釈になりますが、

今回紹介しているNPの選手の中には、筋トレをして体が重くなるといった表現で、筋トレと体の重さを結び付けてパフォーマンスに言及しています。

彼らは筋肉をつける事というよりは、筋肉をつけた時に「体が重くなる事」をデメリットとして挙げています。

 

ですので筋トレをする・しないを分けてPP・NPと表現していますが、

筋肉をつけた先にある「体の重さ」を認めるか否かでもあるという事をご理解いただけるとより伝わるかと思います。

 

そして今回はそんなごく少数派であるNPの視点から、彼らがなぜ筋トレをしない(体を重くしない)選択を取っているのかを考えいきたいと思います。

先にお伝えしておくと、私自身の考え方や価値観はNP寄りです。

ですので今回も偏見かつ偏向ブログになるかもしれませんがご了承ください😑汗

(一応筋トレもするタイプです笑)

 

❷怪我をしないNP選手たち

ではまず、上記に挙げたNPである4選手の特徴を見ていきますと

►選手生命を脅かす大怪我をしていない(怪我が少ない)

►調子の波が小さく、シーズンを通して安定して活躍している

►スピード(走力)のある選手が多い

といった特徴が挙げられます。

 

現役選手もいるので現段階でという事になりますが、

イチロー選手は現役時代ほとんど怪我をしなかったことで有名です。

山本選手も一軍に定着して以降、大きな怪我もなく、昨年は二年連続投手四冠(勝利数・防御率・勝率・奪三振というとんでもなくすごい成績を残しています😱

これは調子の波が小さく、フィジカル的にも一年通して力を保てていると言えるのではないでしょうか。

また、まだ20代前半で若いからともいえますが、肘の靭帯損傷の怪我をしていません。

投手の手術でよく聞く「トミー・ジョン手術」ですね、これを必要とするような大怪我をしていないという事です。

↓以下はオリックス・山本投手に関する過去のブログですので、よければご覧ください🙂

ktmcho11.hatenablog.com

 

そして伊東選手と古橋選手、どちらもスピードを武器としている選手ですが、

スピード系の選手に起こりがちな靭帯損傷系の怪我、特に膝の前十字靭帯断裂といった大怪我をしていません。

 

※これがプロになりたての選手であれば怪我をしない選手とはいえませんが、

彼らは5年以上のプロキャリアがあり、その中で大怪我をしてこなかったという事実は、私は運以外の要素も大いに関係していると思っています。

そしてそれは筋トレをしない体作りも決して無関係ではないと思います。

 

以上の点から、NPの選手たちはシーズンを通して怪我をしない選手が多く、それがフィジカルコンディションを良好に保ち、一年間安定した活躍ができることに繋がっていると言えます。

また、大怪我による長期離脱をしない事で、プロキャリアの経過を見ても着実にステップアップするキャリアになっています。

 

興味深いのは、NPの選手たちのインタビューを見ていると、彼らは筋トレをしない事と怪我のしやすさを結び付けていません。

つまり「怪我をしない体になるために、筋トレをしていない」とは言っておらず、そこに因果関係を感じていないのです。

 

ですが私は上記のNP選手たちの際立った特徴から、筋トレをせず体を重くしない事が、怪我の発生率を下げる事にも繋がる。そこに因果関係があるといえるのではないか。

そう読み取ることもできると思っています。

 

❷へ続きます⇒

 

『自分の感覚=個性の身体操作』

どもー。

きたむーです🙂

 

今回は【体の使い方、その個性】について話そうと思います。

 

ちょっとフワッとしたテーマですが、、

筋力や柔軟性といった体のスペックよりも前の所、そんな話ですのでよければお付き合いください(フワッとしてるー笑)

 

普段何かスポーツをされていて競技力向上を求める人やアスリートにとって、

筋トレによる筋力アップや、柔軟性の向上というのは、

その人のフィジカルや技術の『あと少し引き伸ばしたい最後の部分』を高める事に繋がります。

 

対して体の使い方を変える事は、

ポテンシャル(潜在的な能力)の限界値を引き伸ばすというより、

ポテンシャルの大枠を全取っ替えする事になる(フルモデルチェンジする)という事になります。

 

今回このテーマにしようと思ったきっかけがこちらの記事です↓

 

2年連続で投手5冠「山本由伸」がプロ1年目に直面した“限界”…「筒香嘉智」を指導した“先生”が「フルモデルチェンジが必要」と伝えた理由(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/a953323bf5b50de6c255a0a1fb47bad0d21463f7

 

 

皆さんご存知、オリックス・バファローズ山本由伸投手。

 

今や球界のスターとなった山本選手ですが、彼が『アーム投げ』といわれる独特のフォームで大活躍を始める前、

フォームチェンジのきっかけとなった経緯が記された素晴らしい記事です。

ぜひ読んでみてください。

 

🔷目次🔷

 

1.自分の感覚>アドバイス

そんな山本選手ですが、記事の中で『自身のフォーム』の限界を悟っているシーンがあります。

高校時代から、たびたび肘が痛くなるのが悩みだった。病院や整骨院を訪ね歩いても、原因を突き止めることができない。

「先生たちから『インナーをもっと鍛えたほうがいい』『ストレッチをしてみてはどうか』などとアドバイスをもらったことはたくさんあったけど、僕的には全然納得していなかったというか、ピンと来る答えはもらえていなかったんです」

プロに入っても、右肘の悩みは一向に改善されない。そんな日々をすごす中で、山本には感じていることがあった。

今の投球フォームでは、いつか限界が来ると――。

デイリー新潮編集部

 

山本選手は肘の痛みに悩まされる中で様々な治療やアドバイスを受けたようですが、

上記の中で『ピンとくる答えをもらえていなかった』と述べています。

 

その後、山本選手はフォーム改造のきっかけとなるトレーナーに出会ったことで、

競技パフォーマンスの向上と、怪我をしない身体を手に入れたわけです。

 

この山本選手の言動から私がお伝えしたい事は

▶医師やトレーナーの先生が示してくれたアドバイスであっても、

自身でその正否を見極める作業をするという事です。

山本選手はこれをやって『違う』という判断をしたから、最終的に彼に合うフォームに辿り着いたわけです。

 

▶そしてもうひとつは、

山本選手は『今の投球フォームでは限界がくる』自身のフォームのポテンシャルを見極めていた事です。

 

これは怪我をする未来がくるという事だけではなく、

おそらくパフォーマンス的にも、100%になった未来がきても通用しないという事だったのかなと思います。

 

山本選手はそこでブレーキをかけて立ち止まれた、そこが一流のスゴさだと私は思います。

怪我をして、後悔して、それでやっと自分の感覚というものを信じられる事もあります。

 

それでも遅くはないと思いますが、

山本選手のように、怪我をする前から自分の感性や感覚というものにアンテナを張り、

その感覚に向かって身体を変えられる人が、やはり超一流なのだと思います。

 

医師や整骨院の先生方を批判するわけではありませんが、

もし山本選手が『信頼している先生の言っている事だから、、』と

アドバイスを鵜呑みにしたまま何も変えていなかったら、

フォーム改造もなく、怪我をした選手人生だったかもしれません。

 

山本選手はあくまでも自分の感覚が最優先で、たとえ優れたトレーナーさんのアドバイスであったとしても、これは違うと変える事ができた。

そこが分岐点だったと、恐縮ながら私は思います。

 

今、世の中には様々なトレーニング方法や理論が溢れていますが、それが全ての選手にハマるわけではありません。

 

有名な選手がやっているトレーニングだからやろう、、

ではなく、何が自分に合っているのかをちゃんと知ること。

そして、自分の体に合わないならやめる選択を取る事も大切だと思います。

 

山本選手は、そういった『自分の感覚を大切にする事』の重要性を教えてくれている気がします。

 

2.身体操作は運動のOS

山本選手はやり投げやブリッジなど

独特なトレーニングと

ウエイトトレーニングをしない事で有名です(現在もやっていないのかはわかりませんが)

ウエイトで筋力強化をしていなくてもあれだけの重い球を投げるのですから、

身体操作の根本を変える事による、パフォーマンスアップのポテンシャルはとても大きなものだという事ですよね。

 

体の使い方というのは、筋力や柔軟性といった体のスペックよりも前、根っこにある体を動かすOSです。

 

筋力や手足の使い方、角度、そういったものをどのように操作するか。

体の操作の仕方(OS)を変える事で、手に入れた筋力をそれまでよりも効率よく発揮させられるようになるかもしれません。

 

OSを変える事は、その人の競技技術の高度な所だけ変わるのではありません。

基本技術、立ち方、走り方、ステップ、体を動かす根本的な所から『変わりきる』という事だと私は思っています。

 

体という本体がある

OSによる動作

⇒立ち方、歩き方、走り方、普段なにも意識しない、無意識の中での動作

 

運動やスポーツ競技の技術

►意識して獲得した動き。OSというよりは、プログラムされた動きをインストールするイメージ。

ここで❷との繋がりがシャットアウトされる事も。

►❷の無意識の普段の動きと関連性のない、競技でしか使われない動作であるほど、❷の動作ポテンシャルは発揮されない。

 

筋力や柔軟性

⇒❸で決定された動作の実行パフォーマンス。

 

3.自分の感覚=個性となる身体操作

山本選手は肘の痛みがある中でも、自分自身の個性となる身体操作にマッチする治療やトレーニング方法をずっと精査し続けていたのだと思います。

 

それは、❸の競技動作(投球フォーム)が、

その人の身体の本来のポテンシャルである❷の動きの延長上になかったからだというのが私の考えです。

 

私は、❷の無意識下にある動作が、その人にとって【最もポテンシャルのある個性の動作】だと思っています。

 

ですので、❷と繋がりのない動作を❸で獲得しても、それは後付けされたポテンシャルの低い動作になる。

 

山本選手は、❷の自身の個性となる身体操作を『自分の感覚』として自覚し、明確な指針として持ち続けていた。

だから❸との相違や違和感に気づく事ができ、ピンとこない違うアドバイス、違う動きに疑問を持つ事ができたのだと思います。

 

多くの人は、❷のその人自身の個性となるOSを自覚しないまま、

❸のセオリーとされる動作を、簡単に受け入れてしまいがちなのではないでしょうか。

 

だから❸で迷ったり立ち止まった時に、❷という指針があやふやで比べる事ができない。

 

自身の本来の動きが❷、競技の特異的な動きが❸

この二つの相違が深まるほど、怪我のリスクが高まったりパフォーマンスの向上に繋がらない、といった事が起こるのだと思います。

 

私は、その人自身の個性の身体操作こそが、競技パフォーマンスのポテンシャルを最高値へ持っていく唯一の指標なのだと思います。

山本選手は自分自身の個性の身体操作や感覚を、トレーニングやフォームを選択する指標としてぶれずに持ち続けていました。

そしてそこにハマるものを探し続けたから近年の大活躍に繋がったのではないでしょうか。

 

というわけで、今回はスポーツや運動の現場で言われる『自分の感覚』にスポットを当ててみました。

 

個性、多様性、教育や社会の現場でもよく耳にするようになりましたが、

運動の現場でも大切にしていきたいですね😄

 

ではまた、次回に⏩

【ティキ・タカ】が残したもの

どもー
きたむーです😄

前回メッシのインタビューについてお話しました。
メッシのインタビュー記事↓


メッシが最高の監督に挙げるのは…「疑いの余地なくグアルディオラだ。彼との日々をもっと噛み締めておくべきだった」 | Goal.com 日本


メッシはその中で

グアルディオラフットボールにひどいことをしてくれた。

あれ(ティキ・タカ)が簡単なように思わせて、世界中がコピーすることを求めてしまったんだからね

 

というコメントをしていました。

メッシのこのコメントで私自身気づかされた事もあり、今回はティキ・タカについて綴ろうと思います。

 

🔵目次🔵

 

世界のサッカー観を変えた『パスサッカー』

先にメッシのコメントについて話しておきますと、
まさに、メッシの言う事が真理であり正解ですよね、さすがティキ・タカの当事者。笑

 

そうです、結局どの国もティキ・タカをやりきらなかったし、
現在、ティキ・タカのような美しいパスサッカーをしている国やクラブがあるかと聞かれても、そんなチームはどこにもないのが答えだと思います。

 

ティキ・タカはペップ・バルサ以外のチームでもできそうに見えてできなかった。
それに振り回されたという点では、メッシのいうように、ティキ・タカを簡単そうに見せたペップはひどいという事になりますね笑


ティキ・タカが世界を席巻した当時、
個人レベルから国レベルまで、多くの人の
『サッカー観』を変えたと思います。

世界が競争してティキ・タカの理論を取り入れ、メッシが言うように『コピー』しようとしたわけです。

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『メッシの言葉』

どもー
きたむーです😄

今回はメッシのインタビュー記事が気になったのでそのお話を。
メッシのインタビュー記事↓


メッシが最高の監督に挙げるのは…「疑いの余地なくグアルディオラだ。彼との日々をもっと噛み締めておくべきだった」 | Goal.com 日本

 

インタビューでは、
ペップ・バルサの事や、他にルイス・エンリケ、アルゼンチン代表についてなど語っています。

メッシはメディアでは寡黙で多くを語らないイメージですが、
このインタビューの中で、過去について後悔や感謝のコメントをしており、一つ一つの言葉に深みがあるなぁと感じました。

 

メッシのコメント

あの日々(ペップ・バルサ)について、もっと噛み締めておかなかったことを後悔している。

 

こんなん言われたらうるっときてしまいます笑
ペップの時代はメッシ個人としても全盛期でした。
ティキ・タカと言われるパスワーク+メッシの個人技が乗っかり、文字通りバルサ最強の時代だったと思います。

 

ただあまりに強く突き進んでいく中で、

ペップと共に作り上げた素晴らしいサッカーを噛み締める事ができなかった、という事なのかもしれません。

 

バルサが低迷している今となっては、

強く楽しいバルサを毎週見せてくれていたペップの時代は、個人的にも儚い日々となっております…😅

 

今の選手たちにも、ついつい当時のクオリティを基準に観てしまいますが、
それだけティキ・タカというサッカーが【強く美しいサッカーの基準】として私の中に残っているからなのだと思います。

 

ですがそれを今の選手たちに求めるのは間違っていますし、してはいけませんよね。

 

なので過去は過去として、あんな面白いサッカーを観せてくれてありがとうという言葉しかありません😄

 

という事、今回はメッシのインタビューについてでした。

ではまた、次回に⏩