どもー
きたむーですっすすす!(挨拶バグってみました!笑)
今回はスポーツにおける個性について。
私が好きな陸上のスプリンターで、クリスチャン・コールマンというアメリカの選手がいます。
典型的な前半タイプで、スタート~前半は世界一といえるくらい速いです。
(ちなみにコールマンは60mの世界記録保持者・60m 6.34です😱)
そんなコールマンですが、
正面からスプリントフォームを見ると、、
がっつりガニ股なんです。
陸上をやっていない方でも、ガニ股・内股(O・X脚)ではロスがあって遅そう、足は真っすぐに前を向いて出した方が良い、そう思いますよね。
陸上の繊細なフォーム・テクニックを向上させる中で、まず一番に直されてもよさそうな所です。
ですがコールマンはそのまま直さずにやってきたのでしょう、そして現在は世界トップレベルに君臨しています。
ガニ股がプラスに働いているのかはわかりませんが、
彼の中では少なくともマイナスに感じていないから、直さなかったのでしょう。
多くの人にとってはウィークポイントでも、それを活かす人がいたら、それが個性となります。
とはいっても、スポーツの世界では個性に固執してもダメな場合もあります。
▶何を捨てて
▶何を残すか
そこの取捨選択が運命を分けます。
この選択は、本人のセンス、時には良きコーチとの出会い、そして運もあるかもしれません。
筋力≠個性
私はどちらかというと筋肉で動作強度を『クリエイトする』事に否定的な考えです。
否定的というよりは「筋力の大小が他人と差をつける決定的な要素ではない」という考えです。
相対的に競うスポーツの世界では、トップレベルではトップレベルの、素人やアマチュアの世界ではその中で、
基本的にそのカテゴリーにおいて、筋力・パワー・身体能力が近いレベルで競争が行われます。
ですので、プロならプロのカテゴリーにおいて「筋力が飛びぬけているから勝てる」という事にはならないものだと思います。
それは100m走も同じで、ボルトは一般人からしたらはるかに筋骨隆々ですが、
短距離界ではみなボルトと同じレベルの筋力を有しているものです。
ですので、筋力が強いというのは「個性」とはまた違うものだと私は思います。
それは筋肉が『万人に平等』だからかもしれません。
誰でも正しく筋トレすれば、それに見合ったパワーを手に入れる事ができる。
それは個性とは違って、全員がやれば結局差をつけられない事になるわけです。
全選手が筋トレをやっているわけではないアマチュアでは、筋トレによるパワーアップで他の選手と差をつけられるかもしれません。
ですがほぼ全選手が筋トレをやっているプロの世界では、
パワーのみで差をつけるのは難しいと言えます。
そうして『フィジカルレベルが均一化したプロの世界』では
【筋トレをやった先にある個性】がやはり周りとの差をつけるのではないでしょうか。
個性の選択は「強い意志」
そうなった時に、先程お話しした
何を捨てて
何を残すか
個性の取捨選択のセンスが問われるのだと思います。
私はプロの選手が放っている個性というのが最も強い個性だと思います。
プロの選手の個性というのは「様々なハードルを乗り越えて生き残ってきたものであり、ちょっとやそっとではブレない、変わらないもの」です。
それに加えて、個性というのは筋トレによる筋力アップのように、他の選手が同じことをしても簡単に獲得できる(能力アップする)ものでもありません。
「その人しか持ちえない高い能力」だから、
個性で勝負している選手は簡単には負けないのだと、そう思います。
何が個性であるかは、周りの指導者が気づき指摘するのはもちろんですが、
たとえ指導者に否定されたとしても、本人が大事だと思い貫いて
「残す」選択をしたものが正解な事も多々あると思います。
指導者に言われるがまま、すべて右へならえで変えてしまうと
自身の個性のポテンシャルを知らないまま
もしかしたらスゴイ能力になったかもしれないその個性を知らないまま
捨ててしまうことになるかもしれません。
コールマンがガニ股でトップにまで上り詰めたように
「歪・いびつ」な技術の先に、特大のポテンシャルがあるかもしれません。
トップレベルで個性を放っている選手というのは
・そもそもコーチのいう事を聞かない笑(戦術的なことではなく、個人技術において)
・コーチと衝突する
・コーチが何も言えないくらいスゴイ才能を有する(メッシ😅)
そうして
「何を残したいか」
強い意志で個性を残してきたから、他の選手とは異なる強さを発揮しているのだと思います。
その時に基準となるのは
ぶれない考え方・変えたくないやり方やスタイルを先に見つけておく事です。
これに関しては指導者ではなく自身で見つけて決めるべきものだと思います。
自身の基準に沿う考えであれば、他人の声にも耳を傾けて取り入れればいい。
沿わないものであれば、別に聞き入れなくてもいいのです。
自身の考え方に沿っていれば
フォームや動作が変だと言われようと、
一時的に動作が遅くなったり、弱くなったりしても
それを貫けばいいのだと思います。
変な投げ方、良くない姿勢、良くないフォーム
結局、トッププロになる選手はそう言われてきて、
それでもその個性を捨てず結果を残しているのです。
そして変と言われていたフォームが希少性となって
「かっこいい」
に変わるところまでいっちゃうものなんですよね😄
という事で
今回は「個性」について語ってみました。
ではまた、次回に👍