どもー。
きたむーです(^^)
今日は前回の「サッカーにおけるストップ動作①」の続きです。
○前回、「反復横跳び」の姿勢がブレーキを作る、という話でした。
皆さんも体育でやった事があると思いますが、
3本の線があって、左右の両端の線を踏む際に、皆さんも自然と「筋力を使わない切り返し動作」をやっています。
この、左右の両端の線を超えて切り返す際の姿勢が、前回①の冒頭でお伝えした「自分が進む方向と反対方向に体重を傾ける姿勢」になります。
姿勢が変われば「体重の流れ」が変わる
ではなぜ反復横跳びの姿勢がブレーキになるのかをご説明いたします。
皆さんもよければ一度試してみてください(^^)
①まず最初に、普通に真っ直ぐ立っている状態です。
この姿勢では、自分の体重は前後左右どこにも流れず「自分自身の位置に留まっている」という事になります。
②次に、①の立った状態から上体・左足の位置は全く動かさずに、右足だけを横に広げます。
これでも普通に立てますよね。
ですが、①と比べてどうでしょう、少ししんどくないですか?
③最後に、今度は②の状態のまま、上体と右足はそのまま動かさず、左足だけを右足側に寄せます。
どうでしょう?この姿勢で耐えれるでしょうか?
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こうなりますよね?笑
っていうことで、こんなん当たり前や、と言われそうですが^^;
反復横跳びではこんな狭い足幅は取りませんよね。
ですが、足幅関係なくこの動作で起こっていることは、
「自分の体が傾く⇒ 傾いた方向に自分の体重が流れる⇒ 流れた体重が自分の体を引っ張って動かす」
という事です。
①では体重はどの方向にも流れていません。
しかし②③で体の形(姿勢)が変わった事で、足で地面を蹴ったり踏み込んだりしていないのに、体は左方向に動かされます。
これは、皆さんの中では「バランスを崩して転びそうになる」感覚だと思います。
ですが、これが『自分の体重で自分の体を動かす』という事です。
転んでしまうような不安定な動作を「バランスが悪い」と悪にするのではなく、利用できる力だと自覚することが大切です。
トレーニングをして正しい動作を身につけるのと同じように、バランスを崩す力を意識的にコントロールして動作に繋げることができれば「筋力とは違うプラスアルファの力」として動作に利用することができます。
※よくこういった事を「重心」と表現したりしますが、私自身は「重心」という表現が抽象的で分かりにくいと感じています。
ですので、私の中では「自分の体重が動く・体重や重りの方向性」と表現するようにしています。
傾いた体重が自分の体を動かす
重要なことは、上体の位置が真っすぐ立っている時から変わらなかった事です。
上体を動かさずに足の位置だけが変わると、体は傾いた姿勢になります。
これにより、真っ直ぐに立っていた時にはどの方向にも動いていなかった「体重」が「方向性」を持ちます。
この場合は当然、体から見て左方向。
仮にこの姿勢でキープしたとします。
ずっとキツイですよね?^^;
それは、体重が方向性を持ち「体を左に動かそうとし続けるから」です。
つまり、先程述べたように、最初に姿勢が変わることで体重の方向性が変わります。
そこから体重が体を動かすわけですが、ここで体が動かないと、体重は姿勢が作った方向性を持ち続ける(力がかかり続ける)という事です。
ここでは左に傾く姿勢が作られ、それによって体重は左に流れ、体を左に運ぼうとします。ですが、体がいつまでも左に動かなければ、体重も永遠に左に動かそうとし続けるわけです(鬼。笑)
これはただ単に体がキツイだけの例ですが、この性質を利用すれば、エネルギー消費を最小限にした動作、ができます。
クリロナターンではこの力を利用して、継続的で強力なブレーキをかけているというわけです。
では、ここまでを踏まえて、もう一度クリロナターンの解説に戻りたいと思います。
③へ続きます・・・⬇
それではまた、次回に☆